
コラム
【地域とのつながりを大切に】使わなくなった紙を保育園へ寄付
2025.06.13

【地域とのつながりを大切に】使わなくなった紙を保育園へ寄付
墨田区の印刷会社ビケングラフィックでは、印刷の過程でどうしても発生してしまう“印刷には使えないけれどまだまだきれいな紙”を、近隣の保育園に寄付させていただきました。
子どもたちが自由にお絵描きや工作に使えるように、色やサイズの異なる用紙、キラキラの紙をお届けしました。
紙は本来、たくさんの可能性を持った素材です。印刷会社として、役目を終えた紙にも新しい価値を見出し、地域の子どもたちの創造力を育むお手伝いができればと考えています。
先生方からも「紙は工作ですごく使うので、とても助かる」とうれしいお声をいただきました。
保育士さんからしても紙は絶対使う消耗品で、しかもたくさん購入するとなると値段も安くないアイテムですよね。
保育園や幼稚園では毎月の工作を作っているところが多いと思います。
年齢に合わせた形で季節の工作したアイテムがよく壁に貼ってありますよね。
お絵描きしたり、キラキラの紙で誕生日の王冠を作ったりするのもいいですね。
かなり有効活用してくださりそうなので、寄付する側としても嬉しかったです。

キラキラの紙はなぜ廃棄がでるのか
印刷業界では、トレーディングカードや什器などで銀蒸着紙を使っています。
銀蒸着紙とは、紙に金属感をもたせ、高級感を高めるのにも効果的で、各種高級デザインラベル、遮光ラベル、検知ラベルなどにもよく使用されている素材です。
銀蒸着PETは、PET素材(ポリエチレン)の表面に銀色のアルミ蒸着を施したもので、表面の状態がツヤ有り、ツヤ無しの2種類があります。
高級感のあるメタリック調の意匠を実現し、ホログラム加工も可能です。
また、グロスとマットが選べ、耐久・耐水性が高く、幅広い分野で活用されています。
SPECIALITIES(スペシャリティーズ)なんてよんだりもしますが、パール調または、メタリック調特殊紙の会社さんが出しているブランドネームです。
紙の表面にパール塗工、アルミホイル、アルミ蒸着PET・フォログラムフィルム貼合、アルミ蒸着転写加工を施し、多様なパッケージ、グラフィックデザインに対応できる用紙として様々な用途で使用されています。
弊社では色がお客様のデザイン通りに出ているかを見るため試し刷りなどで使っていますが、長期保管や余った紙など、新品だけどもう印刷には使えない紙がどうしても出てしまうのです。

印刷業界全体で廃棄を減らす取り組み
印刷会社では大型のロール紙を使用して印刷する際に白紙の状態のまま廃材になってしまう箇所があり、その廃棄量は1店舗あたり年間0.5tにも及ぶそうです。
その廃材を減らす取り組みとして、他社さんでも廃材をA4サイズやA3サイズなどの定型サイズに加工し、保育園に無償提供することで廃材を減らすとともに社会貢献への取り組みを開始しています。
廃材は画用紙代わりとなり、保育園ではお絵かき用の紙や運動会等のイベントなどに有効活用され、一般的な画用紙より品質の高い印刷用用紙の評判は高く、不定期ながら量がまとまり次第、随時納入を続けているそうです。
印刷業界のエコ活動といえば、インクや用紙の改良、植林活動などが一般的ですが、現場のゴミ量削減、地域貢献もまた、印刷業界が今後取り組んでいかなければならない大きな課題となっています。

持続可能な社会を目指して
ビケングラフィック株式会社は、SDGsの理念に賛同し、弊社の事業活動による地域への貢献と共に、地球環境への貢献にも継続的に取り組むことで、持続可能な世界を実現する為の活動を推進しています。
これからも不要となった紙をできるだけ破棄せず、幼稚園・保育園に寄付する活動を行っていきます。
廃棄される紙を保育園に寄付することは、地域社会への貢献につながるだけでなく、リサイクル意識の向上や資源の有効活用にもつながります。
これからも「もったいない」の気持ちを大切に、地域とつながる取り組みを続けてまいります。
少しでも廃棄やゴミを減らして、地球にやさしい選択をしていきたいですね◎

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